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あらすじ

前回のお話
【デュエマ背景ストーリー】 逆札篇 第2弾 燃えろ禁断!逆転のドギラゴン革命!

新たな世界へと流れ着いたメモッタ。
そこでは、「烈しき切札 ドギラゴン逆」が「熱血」と「ビクトリー」の力を悪用し、カレーパンによってクリーチャーたちの信念を塗り替え、世界を支配していた。

そんな支配から仲間たちを解放するため、「終焉の禁断 ドルマゲドン」が立ち上がる。メモッタの力によって「燃える禁断 ドルマゲドンW」へと姿を変えた彼は、「イニシャルズW」を率いてドギラゴン逆との決戦に挑む。

追い詰められたドギラゴン逆は、配下であるハムカツ団をカレーパンへと変えて食らい、強大な力を手にする。
対するメモッタもまた、ドルマゲドンWを勝利へ導くため、自ら「禁断のカレーパン」へと姿を変える。

メモッタの想いを力に変えたドルマゲドンWは、激闘の末にドギラゴン逆を撃破。しかし、二つの強大な力の衝突によって世界は大きく作り変えられ、その衝撃でメモッタは他の世界へと飛ばされてしまうのだった―

主な登場人物

謎の存在 メモッタ

複数の世界を渡り歩く謎の存在。
強い願いを叶える力を持ち、その願いに応じて自由に姿を変えることができる。

現時点でも、彼の正体や目的はまったくの謎。

※「謎の存在 メモッタ」は、「逆札篇 第3弾 第3弾 勝敵!逆転おこせ鬼の∞ディスペクター!!」には収録されていません。

Σ龍(ウィンロン)

「無」の概念を持ったドラゴン「零龍」が、メモッタによって「全て」の概念を得た姿。
世界が滅びた原因を突き止めるべく、メモッタと共に「世界をつなぐ柱」へと向かう。

「全て」の龍

つぎはぎの怪物

目を覚ましたメモッタは、自分がボロボロの柱の上空にいることに気づく。

今度はいったいどんな世界なのか。
上空から世界を見回す彼の視界に入ったのは、2体のクリーチャーがつなぎ合わされた奇怪なクリーチャー「ディスペクター」が跋扈する、おぞましい光景だった。

メモッタがたどり着いた世界は、2体のクリーチャーが結合した怪物「ディスペクター」によって支配されていた。

メモッタがこの世界に来るより前の話。

この世界は、火文明を最下層として、自然、水、光文明へと伸びる「世界をつなぐ柱」によってつながっていた。
そして、つながっている世界を闇文明が覆っていた。

しかし、一つの事件が起こる。
この世界には、五つの文明の他に、「ジョーカーズ」と呼ばれる少年の夢が形になったような、自由でユカイなクリーチャー達が棲む星「自由の星」が存在していた。

その自由の星が突如爆発を起こし、爆発の衝撃で世界をつなぐ柱が崩壊してしまったのである。

自由の星を追われたジョーカーズ達は、大人になり、夢を捨てて働くことを余儀なくされた。

メモッタが目覚めたボロボロになった柱こそが、「世界をつなぐ柱」の成れの果て。

世界を結び付けていた柱が機能を停止したことで、文明の境界どころか個々のクリーチャーの境界までもが曖昧になってしまう。
それにより、「相手を理解する」、すなわち「闘うこと」によって、お互いが持つ「夢」を媒体に肉体が結合。「ディスペクター」という怪物に堕ちてしまうようになったのである。

零の龍

夢によって結びついた悪夢の存在によって滅び、虚無となった世界。
かつて世界を支えていた柱の頂上には、一体の龍が呆然とたたずんでいた。

その龍の名は「零龍」。

「無」を司り、無敵の称号をほしいままにしていた闇の龍。しかし、今の彼は、己の存在意義を見失っていた。

彼の正体は、「無」の概念を司り、世界を無にすることを願っていた闇の龍。
しかし、彼が動き出す前に、この世界はディスペクターによって終わってしまった。

「すべてが無になるのであれば、自身は別の姿になるべきだ。「無」による無敵の姿を失ってでも世界と違う形でいたい」

自分ではない他の存在によって無にされた世界で、行き場の無い願いを抱き続けていた零龍。

しかし、今この世界には、その願いを受け止める存在が訪れていた。
メモッタである。

零龍の前に降り立ったメモッタは、彼の願いに呼応し、「無」と対をなす「全て」の概念を与える。

「全て」の概念を手にした零龍。異変の原因を突き止めるべく、柱の根元へと向かう。

この世のあらゆる概念を手にした零龍は、「総和」を意味する文字を冠した新たな姿「Σ龍(ウィンロン)」へと変貌を遂げる。

新たな力を得た闇の龍は、ディスペクターを滅ぼすべく、全ての元凶と思われる柱の根本へと向かうのだった。

逆夢のディスペクター達

傲慢な正義

「世界をつなぐ柱」が機能を失った原因を突き止めるため、柱を下っていくΣ龍とメモッタ。

彼らの前に、大量の大砲を身にまとったディスペクターが現れる。
その名も、「正義と正義と正義と正義(「イフフェイト・アロウズ・ウィーウィル・ミートアゲイン」「メイ・ザ・ムーンブレッシング・ビーアポンアス」)」。

正義の化身である「「正義帝」(アイアム・ジャスティス・イフユーウォント)」と、罪と罰の化身「月と破壊と悪魔(サタン)と天使(エンジェル)」のディスペクターである「「正義と正義と正義と正義」」。

「正義と正義と正義と正義」が放つ砲撃。
それはただの砲撃ではない。受けた相手を「悪」へと堕とし、罪悪感によって動きを封じる、正義の名の下に行われる断罪の攻撃である。

しかし、Σ龍はこの世のありとあらゆる「全て」の概念を与えられたドラゴン。
無論、「悪」という概念も例外ではない。

「正義と正義と正義と正義」の砲撃はΣ龍になんの影響も及ぼせず、身体を繋ぐ夢を切り裂かれて返り討ちにされてしまうのだった。

無限の王

「正義と正義と正義と正義」を下したΣ龍とメモッタは、さらに降下を続ける。

そこに立ちはだかったのは、白い竜の身体に獅子の身体が生えた異形「キング∞エンペラー」。

「無限」を司る黒龍「∞龍 ゲンムエンペラー」と、「実現と記録」の申し子たる水獅子「キング・マニフェスト」のディスペクターである「キング∞エンペラー」。

彼の攻撃手段は、「無限の攻撃の可能性を現実化させ、叩きつける」というもの。

回避も防御も意味をなさない攻撃に対し、Σ龍はその「無限の現実」を一つに収束させ、量子ブレスに変換してはね返す。

予想外の反撃に態勢を崩すキング∞エンペラー。
その隙に、Σ龍は彼らの身体を繋ぐ夢を引き裂き、撃破するのだった。

冥帝王の降臨

「正義と正義と正義と正義」に続き、キング∞エンペラーも難なく下したΣ龍。

次に立ちはだかったのは、鳥の羽で飾られた仮面のような頭部と、樹木の身体を持った、四足歩行の巨大なディスペクター。
その名も、「祝え!冥帝王 ダイジュ・ディダノス」。

「美」の具現化であるフェニックス「メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ」と、生と死を司る森の番人「大樹王 ギガンディダノス」のディスペクター「祝え!冥帝王 ダイジュ・ディダノス」。

彼は、おぞましい姿からは想像もつかないような、美しくも悲しい物語を上演する。

2つの王国に引き裂かれた主人公とヒロインはなぜディスペクターになったのか―
ストーリーはもちろん、演出までもが超一級。誰もが目を奪われ、虜になるであろう物語。
ひとたび目にしてしまえば、観客席から動くことは叶わなくなる―

そう、目にすれば。

先を急ぐΣ龍には、そんなものに関わっている暇は無い。演劇には一瞥もくれず、柱の根元に向かって降下を続けるのだった。

爆鎖の獣龍

柱の根元を目指し、さらに降下を続けるΣ龍たち。
目的地まであともう少しというところに飛来したのは、龍の右半身に獣の左半身を持ったディスペクター「爆龍羅王 ゴリナボルト」であった。

流星のごとく高速移動を得意とするドラゴン「爆龍皇 ダイナボルト」と、怪力と鎖で敵を圧倒する獣「剛力羅王 ゴリオ・ブゴリ」のディスペクター「爆龍羅王 ゴリナボルト」。

暴れ狂う鎖と目にも止まらぬ高速移動を組み合わせ、真っ向から肉弾戦を挑んでくるゴリナボルトに対し、Σ龍は苦戦を強いられる。

「全て」という概念を与えられたΣ龍だが、それはあくまでも概念。単純な肉体での殴り合いは不得手であった。

苦手とする相手に対し、Σ龍は闘いを有利に進めるべく、一つの策をめぐらせる。
Σ龍はおもむろに黒い霧を吐き、その中に闘技場を作り出す。
闘技場の電子モニターにはランキング表が表示されており、そこには「1位 ゴリナボルト」「2位 Σ龍」と表示される。
そう、自らを格下に見せたのである。

格下相手に武装して闘うのは、武人としていかなものか。
自らのプライドに従い、ゴリナボルトは武装を解いて自らの肉体のみで闘技場へと上がる。

鎖の武装を解除し、高速移動が活かされない狭い闘技場へとおびき寄せることに成功したΣ龍。これ以上の策は無い。あとは真っ向から闘うのみ。

闘技場の端から中央へと、互いに向けて駆け出す二体の龍。
ゴリナボルトの腕の筋肉が隆起し、鋭いストレートがΣ龍の顎に向けて打ち出される。
必殺の拳が命中する寸前。Σ龍は身体を沈めて拳の下へと頭をくぐらせると、アッパーの要領で爪を下から振り上げる。

Σ龍の爪によって、身体を繋ぐ夢を引き裂かれたゴリナボルト。
満足気な表情と悔し気な表情を顔の両半分にそれぞれ浮かべながら、黒い霧の中へと消えていくのだった―

勝敵逆夢王

異変のはじまり

四体のディスペクターを退けたΣ龍とメモッタは、ついに柱の根元へとたどり着く。

一体何が柱の機能を止めてしまったのか。
そう思い、柱に近づいた彼らの前に、これまでのディスペクターとは比較にならないほどの巨大な夢を纏った存在が現れる。

龍の身体と鬼の身体が混ざりあった存在。その名は、「勝敵逆夢王 モウジャキンガ」。

自由による支配。英雄と略奪者が同じ夢を見た存在。それこそが、勝敵逆夢王。

これは、この世界にメモッタが流れ着くよりも、ずっと昔の話。

「龍の歴史」の継承者である桃色の龍「モモキング」。
「鬼の歴史」の継承者である最強の鬼「ジャオウガ」。
彼らは世界の存続を賭けて死闘を繰り広げた末、共に「世界をつなぐ柱」に封印された。

ジャオウガは二度襲来した。この絵は、一度目の襲来での決戦の様子を描いている。

※「弩闘×十王超ファイナルウォーズ!!!」は、「逆札篇 第3弾 第3弾 勝敵!逆転おこせ鬼の∞ディスペクター!!」には収録されていません。

本来、一つの世界に共存しないはずの「龍の歴史」と「鬼の歴史」。

これらが限りなく近い距離に、極めて長い時間置かれたことにより、「逆夢」という物質が発生してしまう。

逆夢。それは、傷ついた歴史が自らを修復すべく生み出した、歴史の反作用。
ある種の反物質でもある逆夢が柱の中に蓄積したことが、柱の機能が停止した本当の理由。

そして、この逆夢によって生まれてしまった存在こそが、モウジャキンガである。

夢の終焉

ディスペクターを滅ぼし、悪夢を終わらせるべく、Σ龍はモウジャキンガに挑む。

しかし、モウジャキンガは、剣の達人であるモモキングと、槍の名手であるジャオウガのディスペクター。
直接の戦闘においては右に出る者がいない猛者との闘いに、肉弾戦を苦手とするΣ龍は追い詰められていく。

刀と槍を自在に操るモウジャキンガ。肉弾戦を苦手とするΣ龍は、徐々に追い詰められていく。

ゴリナボルトとの闘いでそうしたように黒い霧で有利な領域を作ろうとするが、モウジャキンガの無慈悲な連撃はそれを許さない。

一筋、二筋と切り刻まれていくΣ龍の身体。
そして、モウジャキンガの刀がΣ龍の首を獲ろうとした、その瞬間―

一発の銃声が鳴り響き、5色に輝く銃弾がモウジャキンガに向けて放たれた。

戦場に颯爽と現れたのは、銀の馬に跨ったガンマン。彼の正体は、ジョーカーズのリーダー「ジョリー・ザ・ジョニー」。

彼は、この世界における各文明の番人スプリガンと出会い、5つの銃を継承。「SUPREME-GUN・ザ・ジョニー」に名を改めていた。

世界中を旅し、5つの銃を継承したジョニー。Σ龍のピンチに颯爽と現れる!

「引き金は二度引かねぇ。一発が全てだ」
決め台詞に違いなく、放たれた5色の弾丸は、モウジャキンガをどこまでも追尾する。

思わぬ乱入者によって虚を突かれた逆夢の王。Σ龍は、千載一遇のチャンスを逃さなかった。

モウジャキンガを構成する夢を、Σ龍の爪が貫く。
繋ぎ目を断たれ、崩れ始めるモウジャキンガの身体。

しかし、逆夢の王は止まらない。
槍を握りしめ、自らの身体を切り裂いた相手に向けて、道連れの一撃を見舞おうとする。

爪がモウジャキンガの身体に食い込み、身動きが取れないΣ龍。彼は、自らに迫る槍を見て、最後の手段に出る。

それは、モウジャキンガを構成する夢―逆夢を食らうことだった。

モウジャキンガの身体の繋ぎ目に牙を突き立て、夢を食い破るΣ龍。
そして、動力源である夢を食い尽くされたモウジャキンガは、ついに活動を停止するのだった。

夢の続き

モウジャキンガは敗れ、ディスペクターの発生源である逆夢は消えた。

そして、戦場となった柱の根元で、勝者であるΣ龍は呆然と立ち尽くしていた。
モウジャキンガの夢を食らったΣ龍の中に、これまで存在していなかった「夢」―「この世界を守りたい」という思いが芽生えていたのである。

自分たちの住む世界を、鬼から守ろうとしたモモキング。
各地で略奪の限りを尽くしながらも、鬼の王として自身の世界は守ろうとしたジャオウガ。

両者を繋ぎ、逆夢のディスペクターとして形成していたのは、Σ龍に生まれた「自分の世界を守りたい」という夢だったのである。

その夢に突き動かされたΣ龍は、今、自分に「全て」の概念が与えられていることを思い出す。

逆夢は消え、ディスペクターは生まれなくなったが、「世界をつなぐ柱」の機能が戻ったわけではない。
そして、「世界をつなぐ柱」の代わりになれるのは、自分しかいない―

気が付いたときには、Σ龍の身体は新たな柱になり、世界を守った龍の意識は再び「無」へと還っていた。

―この世界は、火文明を最下層として、自然、水、光文明へと伸びる「世界をつなぐ柱」によってつながっている。
そして、つながっている世界を闇文明が覆っている。

世界はなにも変わらなかった。

ただ一つ、柱に「Σ」という文字が刻まれていることを除いて。

Σ龍が世界を救う様子を見届けたメモッタ。
彼の意識は徐々に薄れていき、またしても別の世界へと飛ばされるのだった…。

次回のお話
【Comming Soon!】

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